新版 子育て・織りなした錦
―乳幼児の発達の可能性は果てしない
本書は好評を博していたにもかかわらず、この数年にわたって絶版品切れ状態になっていました。 しかし、多くの保育園・幼稚園の先生方からのご要望に応え、このたび増刷に踏み切りました。
内容紹介
著者の半世紀に及ぶ保育実践の思想と方法を凝集
サルから人間への進化の過程で重要な、足の親指が土を蹴る力を育てる両生類のハイハイ運動や朝夕のぞうきんがけ、側転、縄とびなどのリズム遊び、木登りやザリガニとりができる自然環境の中での遊び、語り聞かせ、描画など斎藤公子の保育実践の真髄を収めた「総集編」・・・著者が指針とした「児童憲章」もあえて収録…。
目次
序章 戦争孤児たちを預かって
- 私の初めての保育
- 「施設病」といわれた子の絵が一位に
第一章 母親たちに支えられて
- 深谷に呼ばれてきて
- さくら保育園の始まり
- 私が大声で泣いた日
- 彼女はみんな覚えていた
- よし子ちゃんの手紙から
- 映画『三歳児』の子どもたち
- さくら保育園で育った子どもたちの今
第二章 障害児が織りなした錦たち
- 最初に預かった障害児
- 全盲児はソプラノ歌手に
- ダウン症のやっちゃん
- 完全ろう児が美術を志す成年に
- 脳内出血がひどくて生まれた子ども
- 無筋力の被爆三世の子ども
- 姉妹園の最重度の障害児
第三章 乳児期につまずきがあった子どもたち
- とび箱が跳べなかったしげ乃ちゃん
- 側転が難しかったあやちゃん
第四章 学習の道のりをたどって
- イリーンの『人間の歴史』について
- 『エミール』の学習について
- “みんなの保育大学シリーズ”の誕生
第五章 集中力を育てるリズム遊び
- それはどのようにして始まったか
- 乳児期の運動の特徴
- 年齢別のリズム運動のポイント
- 就学直前のしなやかな身体の子どもたち
- リズム運動の指導法まとめ
第六章 子どもたちの感性を豊かに育てるために
- 子どもたちの環境づくりをどうしてきたか
- 玩具と遊具について
- 私の語り聞かせと子どもの絵
- 脳に障害をもつ子どもの絵について
終章 健常児も、障害児も
- まわりの人たちをしあわせにしてくれる子
- きっぱりと言える子になりたい
- 母親のつきそいなしで初めて遠出した子
- 自らの半生を省みて
価格・お申し込み
- [著] 斎藤公子(さくらさくらんぼ保育園)
- 2,860円(税込)
- 発売:2006年6月
- ISBN:978-4-7803-0639-2
- C0037
- 本のサイズ:A5判・並製
- ページ数:本文244頁・グラビア8頁
- 発売:かもがわ出版
- 発行:Kフリーダム