チョウスケとおつきさま

りゅうきょうえい 劉 郷 英 
1963 年中国河北省生まれ 京都大学大学院教育学研究科(田中昌人教授)で研究 
福山市立大学教授/絵本作家 

この絵本が皆様の心の幸せの思い出になるよう 心から願っております。

満月の夜、こぐまのチョウスケが散歩に出かけると、 池にもうひとつの月がありました。家に持ち帰り、 お月見をしようと池の中に入り、すくい取ろうとし ます。しかし何度やってもすくうことができません。 どうしたらいいのだろうと考えます。その考えた方 法とは・・。心がほっこりするお話。

 

幸せな想い出 劉郷英

「床前明月光 疑是地上霜 挙頭望明 月 低頭思故郷」
(ベットに月光が明るく輝いている もしやこれは地上の霜じゃないだろうか頭を挙げて明月を眺めやり 頭を 垂れて故郷を思い慕う/李白〈唐〉 『静夜思』)

光陰矢のごとし、生まれ故郷を離れ て三十年も経ちました。

私の幼少時代(中国の 1960〜70 年代) は生活必需品が不足していて、すべてが配給制で供給されていました。 小麦粉やとうもろこしの粉、粟、 米、豆類などの食糧、肉類や豆腐、 卵、砂糖、野菜、点心類、調味料などの食料品も布、綿などの衣料品も、時計、自転車などの日常生活用品などもすべて各家庭の人数に合わせて割り当てられた配給券で買わなければならない時代でした。

中秋節(旧暦の8月15 日に行われる中国の伝統行事)の思い出。幼い私にとって、中秋節の楽しみは二つありました。一つは、普段めったに口にすることのできない美味しいものがたくさん食べられることです。もう一つは、小さい腰掛を持って集合住宅の外に出て、近所の子ども達と一緒に両親や隣近所のおじさん、おばさんを囲んで、明月に照らされた夜空の下で『嫦娥奔月 じょうがほんげつ』―太古の英雄 “羿げい”の美しい妻である嫦娥、不死の薬を飲んで仙人となって月に昇り、 月の仙人になったという神話―などの中秋節にちなんだ物語やお話を聴くことです。

こうした幼少時代の楽しい想い出と 望郷への念が私の創作の源泉となっ ています。

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